はじめのページへ      林 檎 物 語
                  (りんごものがたり)

安全なりんごを
りんごの品種
おいしいりんごの食べ方
農園の一年間

木もれ日農園
〒383-0003 長野県中野市柳沢614
柴垣 顕郎・芳美
TEL.FAX.0269-26-8064   komorebi@sibagaki.com
                                                                      
りんごは寒冷な気候、昼と夜の大きな温度差の中で、太陽の日射 しをいっぱいに浴びて育つのが理想。木もれ日農園は、高社山の明るい西山麓に広がる果樹園です。 
それではりんごのふるさと、信州からお送りする、産地直送の 
            りんご物語 を! ・
 

【 農薬の少ない安全なりんごを 】・・・・・・・・

 りんごなどの果樹は病害虫にやられやすく、春先から収穫までに通例
では12回の農薬散布を余儀なくされます。それでも食の安全を大切に
し環境を少しでも汚さないために、ここでは木酢(もくさく)などの自然資
材を利用して通常の半分以下の農薬散布に押さえられています。
 果汁100%のジュースもそんな材料で作られています。
【 有機肥料はおいしさの秘密 】・・・・・・・・・
 化学肥料は土を堅くしてしまい、本当においしいりんごの味を出すこ
とができません。当園では、種粕、鶏糞、骨粉などの有機肥料のみを与
えています。また除草剤を使わず、稲わらや堆肥を入れて、土を作り
作物を育てる有機物の確保に努めています。
【 自然の味覚を大切に 】・・・・・・・・
 現在の流通の仕組みの中では果実生産は味覚や安全性よりも外見が
第一。りんごの表面をなめらかにし着色を増進させるために、一般的には
袋を被せて育てます。秋になって袋をはずされたりんごは弱い地肌に日の
光を浴びて急速に色づきますが、夏の日照を受けずに育てられたりんごは
味にコクがなく、糖度も1〜2度も低くなってしまいます。木もれ日農園の
りんごはすべて無袋で育てられています。
【 味の決め手は樹上完熟 】・・・・・・・・
  木もれ日農園では、十分に樹上完熟させ、りんごの蜜(みつ)が十分のってから収穫するように心がけています。ふじなどの品種の特徴であるりんごの蜜は、ソルビトールという糖アルコールで、りんごが完熟すると中から自然に沸き出てきます。同時に独特の芳香も豊かに広がり、いわばそれが完熟果実であることの証。この蜜も冬を越すと再び果肉の中に吸収されていきます。
 りんごの歴史をひもとけば 
りんごはヨーロッパで古くから親しまれ、そのルーツはロシアの コーカサス地方だと言われています。日本では比較的新しく、明治 のはじめにアメリカから輸入。有名な「国光」はロールスジャネッ ト、「紅玉」はジョナサンというのが元々の名前です。その後、日 本の味覚に合わせた品種改良が進み、「ふじ」等の交配種が生み出 されました。なしや桃と共に「バラ目」に属します。
                                          ページの先頭へ

【 りんごの代表的な品種 】

ふじふじ

 昔から親しまれていた「国光」と「デリシャス」との交配種。鮮紅色の縞が特徴。みつが入りやすく、糖度も高い。食味は極良で現在の代表的品種。
   

千秋千秋

 秋田県で「東光」に「ふじ」を掛合わせて育成されたもの。果肉は完熟すると黄色で、ジューシーでさわやかな食味が特徴。木は病害にも強い。
 
 

王林王林

 「ゴールデンディリシャス」と「印度」との実生から育成されたと言われる。緑黄色。果汁が多く、強い甘味と豊かな香りに根強いファンが多い。
 
   

紅玉紅玉

 アメリカで発見された古い品種。日本へは明治四年に導入。果実は小さめながら甘さと酸味がほどよく調和している。ケーキなどの材料として、再び人気が上昇。
 
 


                               ページの先頭へ
【 木もれ日農園の一年間 】
3月:剪定(せんてい)
 雪をかき分けながら畑に登り、鋸と鋏で枝を間引いて、どの枝に も光がよく当たり、よい実がなるように樹の形を整えます。りんご の栽培の中でも最も難しい作業の一つで、1000本分の経験をし てやっと一人前と言われています。
月:開花
 一斉に花が咲きます。りんごは花びらが5枚の真っ白な花です。 同じ季節に桜、桃と山麓に広がる果樹園の花々が次から次へと一斉 に咲き乱れます。

6月〜7月:摘果(てきか)
りんごは一つの花そうに5つの実が成ります。鈴なりに実った小 さな実を数十個に一個の割合で残し、後は摘み取ります。着果量が 多すぎても少なすぎても、よい実が成りません。これも意外に難し い作業です。

 
8月:草刈り
 シーズンを通じて続けられる草刈りも8月がピーク。刈り取られ た夏草は、有機物として畑に堆積していきます。最小限の農薬散布 も暑さをぬって続けられます。
10月〜11月:収穫
晩生種の「ふじ」が収穫を迎えるのは11月後半。春に穫れる桜桃、夏に穫れる桃、秋口に穫れるブドウに比べて、果物の中でも最も時間をかけて熟成されるものの一つです。 地色の緑が抜け、完熟してから収穫します。
 


                                           ページの先頭へ
    必読!おいしいりんごを食べよう


おいしいりんごの見分け方(ふじ) 】・・・・・・・
◎ 完熟りんごの色の目安は、赤がきれいなことよりも地色の緑が よく抜けて、透き通るような黄色になっていることが大事。さら にりんごのお尻の部分が割れはじめ、表面に自然のワックスが浮 き出てきて、ベタついた感じになってきます。
◎ 表面が滑らかで青く光った感じのりんごは、枝の先のほうに成 ったりんごで、おいしくありません。表面がざらついていて中く らいの大きさ、重量感のあるりんごが味としては最高です。
【 りんごの保存法 】・・・・・・・
 収穫後もりんごは呼吸を続けています。この呼吸を押さえてあげるのが長期保存のポイント。りんごを一個ずつ薄いポリ袋に入れて、冷蔵庫に入れるのがベストです。りんごの中でも「ふじ」は、保存性に優れており、3月位まで十分に食べられます。
【りんごは栄養がいっぱい 】・・・・・・・

1日1個のリンゴは医者要らず・・・・西洋のことわざ。

 フランスでは、りんごを多く食べている人には動脈硬化の患者の少ないことが知られています。これは、りんごに含まれるリンゴポリフェノールに、動脈硬化やガンを引き起こす(悪玉コレステロール)が酸化するのを押さえる作用があるためです。
 また、ペクチンはリンゴに含まれる食物繊維で、腸の内部にあるコレステロールを吸収し、有害物は便として排泄してくれます。このペクチンは、皮と実の間にたくさん含まれていますので、低農薬栽培りんごが特にお薦めです。
 そのほか、カリウムなども多く、塩分の取りすぎのバランスを保ってくれ、糖分も穀物に比べれば、ずっと少なめです。
 このようにりんごは、多くの成人病、胃腸疾患の防止に役立つと言われています。
〒383-0003 長野県中野市柳沢614 木もれ日農園 
TEL. & FAX 0269(26)8064 郵便振替00560-4-26876 柴垣 顕郎
                                                                             ページの先頭へ