有機肥料・低農薬栽培「木もれ日農園」 を紹介します......


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【 1994年に、川崎から移ってきました。】
  柴垣家
 戦前から建っている築60年以上の家
この村では、築100年,200年の家が健在です。
神奈川県の工業都市・川崎から1994年にこちらに移り住みました。古い家を借り、周りの農家の方に農業を一から教えてもらいながら、安全でおいしいくだもの作りに挑戦しています。少しずつ増やしていった田畑も現在は、水田14a、りんご40aとなりました。
高社山のふもとに広がる果樹畑と村、田んぼをバックに
【基本は低農薬・有機肥料栽培】

 果樹は作物の中でも特に低農薬栽培が難しいといわれています。「木もれ日農園」では、この地域の農薬の標準散布回数12回に対して、半分の6回で栽培しています。そのため毎年、いくらかは病害虫の被害を受けてしまいますが、見かけよりもおいしさ、何よりも安全性を大切にしたくだもの作りを目指しています。
【2001年の春は・・・】

 今年2001年の春はいつもの年に増して、りんごの花が畑いっぱいに咲き広がりました。
白っぽく咲くのがふじ、ピンク色がかるのは王林や千秋・・・それはそれは綺麗です。
りんごの花のつぼみが膨らみはじめる頃、うぐいすの美しい鳴声が山に響きわたり、花が咲くと蜂たちがせわしなく飛び交います。
 こんな中で畑仕事をしていると、(生き物達が本当に春を心待ちにしていたんだなあ。)とつくづく思ってしまいます。

山の畑からは、北信五山(斑尾、妙高、黒姫、戸隠、飯綱)が一望できます

 
 一面が果樹地帯の高社山麓の中でも、ひときわ高い場所にある畑で、りんごの品種はふじと王林。夕日を浴びる西斜面、熟度を増すと言われる高地の寒暖の差と、絶好の条件の畑です。
 春先にそこで剪定作業をしていると、突然野生のウサギが目の前に現れました。色は茶色。物語のピーターラビットを思わせるその孤高のたたずまいに,しばし不思議な感銘を覚えました。
 
1999年春から借りた林檎園


【りんご栽培豆知識−ツツハナバチのこと-】
 りんごには、「自家不和合性」といわれる「他の種類のりんごの花粉とでないと受粉しない」いうおもしろい性質があります(自分とは違ったものの大事さ!)。そのため人工受粉という作業が必要になるのですが、木もれ日農園では、この仕事をハチたちに手伝ってもらいます。 ツツハナバチという植物の「よし」の中空の茎に巣を作るハチを前の年に育てておいて、花の咲く時期に園に放し、りんごの花の蜜を集めるハチの働きで受粉させるのです。この方法は広く行われていますが、そのためにもりんご園には異なる種類のりんごを混植し、農薬散布でハチたちを殺してしまわないように気を配ります。
蜜を集めて巣に戻るツツハナバチ